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こんにちは、ヤマピーです!みなさん、先週の「日立 世界ふしぎ発見!」はご覧になりましたか?
地元の者からしても、非常に素晴らしい内容と映像に心打たれました。
そして何よりVTR中に出てくる魅力的すぎるゴーストオブツシマ(以下GOT)の映像に、、ゲオに直行しましたね。

はい、プレイステーション4本体とGOTのソフト買っちゃいました。ボーナス前の暴挙ですねー。
いやいや、PS5買えよ!!っていうツッコミ受けるのは覚悟してますが、待てませんでしたね。だって、届くの年明けでしょ?待てない、うん。
「え?GOTってそんなに面白いの?実際の対馬とも通ずるものがあるの?」という方は当協会の局長(マニアック担当)のブログをどうぞ。
>>「Ghost of Tsushima(ゴーストオブツシマ)と「日立 世界ふしぎ発見!」について」(局長Nの個人ブログ「エヌの世界」2020/11/21)
さて、本題です。
11/15に「Coyote」というスイッチパブリッシングより年3回発行されている旅雑誌に、対馬が掲載されました。
今回のCoyoteは、星野道夫特集。
一度はその名を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか?
星野さんはアラスカを拠点に野生生物を撮り続け、狩猟民の声に耳を傾けた自然写真家であり文筆家です。
難しい単語はほとんどないのに、初めて見る単語の組み合わせで紡がれた文章にぐんぐん惹かれます。
想像もできないほど遠く雄大なアラスカの自然の風景がまるで目の前にあるかのように臨場感たっぷりで描かれる文章は、
ヒグマに襲撃されて急逝し20数年が経った今なお、多くのファンを魅了しています。
そんな星野道夫さんの代表作であり、ヤマピーの好きな1冊でもある「旅をする木」に書かれている一節を紹介します。
私たちが生きていくということは、誰を犠牲にして自分自身が生きのびるのかという、終りのない日々の選択である。生命体の本質とは、他者を殺して食べることにあるからだ。近代社会の中では見えにくいその約束を、最もストレートに受け止めなければならないのが狩猟民である。約束とは、言いかえれば血の匂いであり、悲しみという言葉に置きかえてもよい。そして、その悲しみの中から生まれたものが古代からの神話なのだろう。
動物たちに対する償いと儀式を通し、その霊をなぐさめ、いつまた戻ってきて、ふたたび犠牲になってくれることを祈るのだ。つまり、この世の掟であるその無言の悲しみに、もし私たちが耳をすますことができなければ、たとえ一生野山を歩きまわろうとも、机の上で考え続けても、人間と自然との関わりを本当に理解することはできないのではないだろうか。人はその土地に生きる他者の命を奪い、その血を自分の中にとり入れることで、より深く大地と連なることができる。そしてその行為をやめたとき、人の心はその自然から本質的に離れていくのかもしれない。
「いただきます」の意味を思い返すこともなく日々切り身になった肉を食らう現代の私たちにとって、異常に生々しく大それた話に聞こえますね。
しかし、本来食べるとは生きるための行為であり、他の生命の上に私たちの命は成り立っています。
星野さんは、そんな普段忘れがちな自然の生き物との向き合い方を教えてくれます。
そして今回その星野さん特集に合わせて、対馬の狩猟を取材いただきました。
対馬の狩猟は、星野さんが追い続けた「生きるための狩猟」とは違って、「有害鳥獣の捕獲」という側面が大きいです。
イノシシやシカは現在、人の住む地域に降りてきて、田畑を荒らし、本来食べていなかった草をも食べつくし、
それにより土がもろくなり土砂崩れが起きるなど人的被害にも繋がる恐れがあります。
そのため今は害獣と言われ嫌われている生き物たちですが、今後、人間との関係性はどうあるべきなのでしょうか。
今回の取材では、対馬で「獣害から獣財へ」というキーワードのもと、日々、野生鳥獣対策や、イノシシ・シカの資源活用、
普及啓発活動を行い猪突猛進しているdaidaiの齊藤さんに密着しました。
美しい山と海に囲まれた深い対馬の自然の中における、人と生き物の「今」と「これから」を見てみてください。
>>Coyote No.72 掲載 「獣害から獣財へ 森の島で生きていく」(SWITCH ONLINEより)

Coyote、ぜひ書籍も購入し読んでみてくださいね^^