Ghost of Tsushima(ゴーストオブツシマ)と金田城について

金田城・南西部石塁

 こんにちは、今年は静かなお盆を過ごした局長Nです。

 (霊峰・白嶽に登りましたが、暑かった・・・)

 さて、国境の島・対馬を知るのに最適の場所は? と訊かれたら、金田城(かなたのき、かねだじょう)、と答えます。
(「かなたのき」は古称)

 中大兄皇子(天智天皇)の命で667年に築かれた古代山城の一つで、万葉集に歌を残した防人(さきもり、国境守備兵)が配置され、海外からの侵略に備えた国防の最前線です。

 歴史的な背景の説明はこちら~ → 金田城(Wikipedia)

 で、ゴーストオブツシマ(GOT)でも、主人公のその後の行動を変えていく重要拠点として戦国の城風に描かれていますが、築城から600年後の元寇で使われたのかについては記録がありません。

 記録がない=使用されていない、とは断言できず、同じく対馬の元寇をテーマとする「アンゴルモア~元寇合戦記~」では、原作者のたかぎ先生の素晴らしい着想により蒙古との決戦の舞台として描かれており、地元民としてシビれました(^^;)

>>「アンゴルモア~元寇合戦記~」動画・取材関係(エヌの世界ブログ)

金田城・東南角石塁

 金田城は、

1.倭国(日本)が経験した最初の東アジア大戦といえる白村江の戦い直後に築城(対 唐・新羅)

2.幕末の異国船出没時に対馬防衛の中枢として再整備(対 ロシア・イギリスなど)

3.明治期には城山砲台・城山付属堡塁が建造される(対 ロシア)

 など、対馬が外国との緊張にさらされると必ず歴史に登場してくるため、GOTに採用(?)されたのだと思います。

城山砲台・観測所

 1.では古代山城に防人が、3.では近代砲台に帝国陸軍砲兵部隊が派遣されていますが、その間に1200年もの月日が流れているのに金田城の役割(国防の最前線)は変わらなかった、というところに驚愕します。

 金田城は、国防の最前線としての重厚な歴史に加えて、

・山頂からは、朝鮮半島方向の水平線や浅茅湾などを一望できる(絶景)

城山山頂から朝鮮半島方向を望む

・ゲンカイツツジ(春)、ハクウンキスゲ(夏)、ダンギク(秋)など対馬らしい植物、カギカズラなど珍しい植物が観察できる。

対馬の秋の名花・ダンギク

・登山道は明治期の軍道(緩傾斜の馬車道)であるため、白嶽ほど危険ではない(標高276m)

登山道(明治期の軍道)

 などの魅力があり、

「国指定特別史跡」(長崎県最初)

「続日本100名城」(公益財団法人日本城郭協会)

「最強の城」(NHK・日本最強の城スペシャル)

 に認定・選定されています。

 そんなわけで、「国境の島・対馬」の歴史・自然・景観を楽しむには、最適の場所だと思うのです。

 実は、9月5日(土)に、城郭ライター(城郭協会理事)の「萩原さちこ」さんに対馬にお越しいただき、金田城に関する講演会を開催予定でしたが、新型コロナで再調整になってしまいました。

 人気ゲーム「SEKIRO」に登場する葦名城の解説も人気を集めており、最高のタイミングだったんですが・・・。残念。

 金田城のオンライン講演会とか、何か企画できないかなー(-_-;)

 萩原さちこさんのサイトはこちら! → 城メグリスト

 さて、最後にアクセスについて。

 ・・・例によって訪問難易度は高めです(-_-;)

 県道24号から登山口(自動車数台が駐車可)までの、一部未舗装の1.8kmの道が特に、ですね。

 登山口から山頂までは、緩傾斜(山頂直下に一部急傾斜あり)の片道2.4kmのトレッキングになります。

 軽登山に準ずる装備(衣類・靴、飲料水、携帯電話のGPSアプリなど)をご準備ください。

 レンタカーがベストですが慣れない土地での運転が必要で、タクシーは登山口が携帯圏外になるなど、いろんな意味でハードルが高いです(-_-;)

 金田城トレッキングの情報、パンフレットのダウンロードはこちらから。

>>トレッキング > 防人が守った古代山城・金田城(城山) (エヌの世界WEBサイト)