豆酘(つつ)崎
対馬の南端に位置する豆酘崎は、対馬海峡と朝鮮海峡を分かつナイフのように突き出した岬で、先端部まで遊歩道が整備されています。
先端部からは、海蝕による断崖、海と空をつなぐ180度の水平線、古来より海の難所として知られた潮流、海に浮かぶ灯台など、見る者の心を解放してくれる雄大な光景が広がります。

対馬の南端に位置する豆酘崎は、対馬海峡と朝鮮海峡を分かつナイフのように突き出した岬で、先端部まで遊歩道が整備されています。
先端部からは、海蝕による断崖、海と空をつなぐ180度の水平線、古来より海の難所として知られた潮流、海に浮かぶ灯台など、見る者の心を解放してくれる雄大な光景が広がります。
ヒトツバタゴはモクセイ科の大陸系植物で、古代より大陸への窓口であった対馬を象徴する植物として、対馬市の木に指定されています。
対馬北部の鰐浦地区は国内最大の自生地であり、5月初旬の開花期には3,000 本といわれるヒトツバタゴが一斉に白い花を咲かせ、初夏に積もる雪のようです。
波の穏やかな日には、山を白く彩るヒトツバタゴの花の影が海面を白く染めることから、「海照らし」の別名で呼ばれています。
・昭和3年 国の天然記念物に指定
・平成21年3月 「島の宝100景」(平成21年3月)認定
韓国まで49.5㎞の至近距離にある上対馬町は、天気のよい日には韓国釜山市の町並みが望める、まさに「国境の町」です。この展望所は、地理的にも歴史的にも深い関係にある韓国の古代建築様式を取り入れて建造されており、展望台についてはソウルのパゴダ公園にある多目的施設を、ゲートについては韓国国際ターミナル(釜山)の入口ゲートをそれぞれモデルにしています。展望所から見る釜山の夜景も大変美しく、トイレ・駐車場等も整備されているため、観光スポットとして人気を博しています。
対馬中部の東側に位置する沖ノ島と赤島の海峡に架かる赤い橋が目を引きます。
全国屈指の美しいエメラルドグリーンの海、そして、複雑なリアス式海岸が織りなす緑の島なみからなる、対馬らしい絶景をお楽しみください。
古くから霊峰として崇敬され、九州百名山にも選定されている対馬のシンボル・白嶽(しらたけ)。
片道2kmながらもほぼ海抜0mから急傾斜でそそり立つ地形のため、抜群の展望を期待できます。
また、貴重な原始林を持ち、大陸系植物と日本系植物の混成が見られる白嶽は、国の天然記念物に指定されています。
白嶽は石英斑岩の山で、標高519mに達します。頂上直下の傾斜地には,アカガシ・モミ・ヒメコマツ・イスノキ・スダジイなどからなる樹林が発達しており、林内にはミヤマシキミが多く存在し、モミ・ヒメコマツ・ミヤマシキミ・カクレミノ・ナガバノコウヤボウキは、ここを分布の西限地とする日本要素です。山頂の石英斑岩の露出地には、大陸系のイワシデ・チョウセンヤマツツジ・ゲンカイツツジ・チョウセンノギクが生育しています。
このように日韓両要素の植物が数多く共存するところは、日本では白嶽が第一で、植物地理学上、貴重な場所といわれています。また白嶽山頂付近は、対馬の固有種、シマトウヒレンの唯一の産地でもあるのです。
西暦660年、朝鮮三国のひとつ百済が唐・新羅の連合軍により滅亡しました。百済を救援する為に送られた倭国軍も、663年に朝鮮半島西岸の白村江で大敗。倭国は西日本各地に古代山城(朝鮮式山城)を築き、唐・新羅の侵攻に備えました。667年、浅茅湾南岸に突き出した「城山」(じょうやま)に「金田城」(かなたのき・かねだじょう)が築かれ、東国から召集された防人たちが城山山頂から朝鮮半島を睨み続けたといいます。当時の対馬は国防の最前線であり、極度の軍事的緊張が漂う国境の島でした。
それから1000年以上の時が過ぎ、忘れられていた金田城は日露戦争前夜という国際情勢のなか、再び要塞として整備され、巨大な砲台が据え付けられました。
1350年前に防人が築いた古代山城と、100年前に旧日本陸軍が建設した近代要塞が並存する城山は国の特別史跡に指定され、今もその数奇な歴史を物語り続けています。
2017年、金田城は(公財)日本城郭協会によって「続日本100名城」に選定されました。
また、2019年9月16日(月祝)に放送された「あなたも絶対行きたくなる!日本『最強の城』スペシャル」第4弾(NHK)において、対馬の古代山城・金田城が、日本「最強の城」に選定されました。
人気番組としてシリーズ化された第4回目においては、「天守が美しい城」「守りの堅城」「天空の城」の3つのテーマから、江戸城、丸岡城、竹田城など全国7か所の強豪の城がエントリーしていましたが、「天空の城」部門の金田城が、見事「最強の城」に選出されました。
烏帽子岳(標高176m)は、対馬の中央に広がる浅茅湾(あそうわん)の北岸に位置し、360度をぐるりと見渡せる展望台です。山頂近くまでの道路と駐車場が整備されており、駐車場から展望台への階段を10分ほど登ると、東には対馬海峡、西には朝鮮海峡が広がり、複雑な入り江と無数の島々がおりなす典型的なリアス式海岸の景観を一望できます。
古代から天然の良港として知られた浅茅湾の歴史と、リアス式海岸の雄大な景観を楽しむことができる観光スポットとして人気です。