西暦660年、朝鮮三国のひとつ百済が唐・新羅の連合軍により滅亡しました。百済を救援する為に送られた倭国軍も、663年に朝鮮半島西岸の白村江で大敗。倭国は西日本各地に古代山城(朝鮮式山城)を築き、唐・新羅の侵攻に備えました。667年、浅茅湾南岸に突き出した「城山」(じょうやま)に「金田城」(かなたのき・かねだじょう)が築かれ、東国から召集された防人たちが城山山頂から朝鮮半島を睨み続けたといいます。当時の対馬は国防の最前線であり、極度の軍事的緊張が漂う国境の島でした。

それから1000年以上の時が過ぎ、忘れられていた金田城は日露戦争前夜という国際情勢のなか、再び要塞として整備され、巨大な砲台が据え付けられました。

1300年前に防人が築いた古代山城と、100年前に旧日本陸軍建設した近代要塞が並存する城山は国の特別史跡に指定され、今もその数奇な歴史を物語り続けています。

2017年、金田城は(公財)日本城郭協会によって「続日本100名城」に選定されました。

また、2019年9月16日(月祝)に放送された「あなたも絶対行きたくなる!日本『最強の城』スペシャル」第4弾(NHK)において、対馬の古代山城・金田城が、日本「最強の城」に選定されました。
人気番組としてシリーズ化された今回(4回目)は、「天守が美しい城」「守りの堅城」「天空の城」の3つのテーマから、江戸城、丸岡城、竹田城など全国7か所の強豪の城がエントリーしていましたが、「天空の城」部門の金田城が、見事「最強の城」に選出されました。